購入候補⑥
(6165)パンチ工業
中国と国内が主戦場の金型部品製造・販売企業
配当方針は、DOE3%以上かつ配当性向30%以上
株価426円 PER8.7倍、PBR0.54倍、配当利回り4.60%
金型部品の世界シェア2位(中国1位、国内2位)であり、2024年3月期で売上の53%を中国が占めるため、中国景気の低迷を受けて厳しい状況が続いているが、5月21日の2024年3月期決算説明会資料において受注動向が好転しつつあると記載されており、実際に8月8日に発表された2025年3月期第1四半期の業績は売上高96.6億円(前年同期比+2.3%)、営業利益3.0億円(同3.1倍)、経常利益3.5億円(同+5.9%)、純利益1.4億円(同+20.2%)と改善がみられます。
同社のカタリストは2025年3月が創業50年にあたることです。10年前の2015年3月期には2015年2月に創業40周年記念配を2015年3月末にすると発表しており、創業50年の2025年3月も記念配が期待できる可能性が高いと思われます。
ただ、2015年2月は記念配と同時に売出しを発表しており、前回よりも株価水準が低いため可能性は低いと思うものの、注意しておく必要はあります。
配当方針に、DOEと配当性向を両方採用している銘柄は、業績が低迷してもDOE基準で配当が安定し、業績拡大局面では配当性向基準で配当が拡大するという非常に良い配当方針だと思っております。HPを見るとIRも整備されており、今回の日本株の下落に連れ安すれば買ってもいい候補だと思います。