(4028)石原産業
8月9日15時に2025年3月期第1四半期の決算を発表しました。2025年3月期第1四半期の業績は売上高375.9億円(前年同期比-0.0%)、営業利益17.8億円(同-44.7%)、経常利益41.3億円(同-28.7%)、純利益28.7億円(同-42.3%)と見た目は悪く見えますが、会社計画を大きく上回っており上期の業績を上方修正しています。
上期の業績を売上高25.0億円、営業利益23.0億円、経常利益31.0億円、純利益25億円上方修正し、2025年3月期第2四半期の業績予想は売上高750.0億円(前年同期比+11.1%)、営業利益30.0億円(同+31.6%)、経常利益35.0億円(同-36.7%)、純利益15.0億円(同60.0%)としており、通期については第2四半期の業績発表時に改めて見直す予定とのことです。
経常利益に関しては、第1四半期で為替差益が17.6億円計上されており、今の為替状況を考えると2024年7-9月の経常利益がー6.3億円の赤字となるのも現実的な計画だと思われます。
第2四半期業績発表時に通期の上方修正をしたとしても、2027年3月期に向けて配当性向40%を目指すことを目標とするなかで2025年3月期の現在の配当性向が45%となっていることを考えると増配は期待しづらいのが残念ですが、8月9日の終値1346円で配当利回り5.20%となっていることと、(6981)村田製作所との合弁会社の将来的な収益貢献が見込めること、旧村上ファンド関連の株主が5%を超える株主となっていることを考えると、いずれ動き出すのかなとの印象です。